緩和ケア科
主要疾患
緩和ケアというと、「がんの治療ができなくなった患者さんの医療」「がんの終末期に受けるもの」と思っている方も、まだまだ多いようです。しかし、これは過去の考え方です。
たしかに終末期ケアや看取りのケアも緩和ケアの一環ですが、現在では、がんと診断されたときから、がんそのものに対する治療と一緒に緩和ケアを必要に応じて受けることで、QOL(生活の質)が向上し、生存期間も改善するという報告があり、緩和ケアの大切さが見直されています。
治療に入る前の体の痛みなどがまだ少ないときや、治療を主体とした時期にもストレスや精神的問題、苦痛などがあります。それらに対処していくことで、治療へ前向きに取り組めることにつながります。
緩和ケア科では、がんに伴う身体的苦痛をはじめ、精神的、社会的苦痛、スピリチュアルな諸問題に対して、多職種からなるチームで介入し、個々の患者さんに応じた緩和医療を提供したいと考えています。
当センターには緩和ケアの病床はありませんので、入院の場合は、そのがんに関わる科で一般の急性期病床に入院していただき、その科のスタッフと共同でみていくことになります。
難治性疼痛で神経ブロックが必要とされる場合は、当センターでは現在神経ブロックを行っておりませんので、大阪大学医学部附属病院 麻酔科 ペインクリニックに紹介いたします。
主要検査
苦痛のスクリーニングシートを用いて、患者さんの様々な苦痛に早期から対応できるようにしています。
診療実績
- 平成29年 緩和ケアチーム介入症例 255例 緩和ケア外来 90例
- 平成30年 緩和ケアチーム介入症例 285例 緩和ケア外来 103例
- 平成31/令和1年 緩和ケアチーム介入症例 359例 緩和ケア外来 91例
- 令和2年 緩和ケアチーム介入症例 319例 緩和ケア外来 113例
- 令和3年 緩和ケアチーム介入症例 268例 緩和ケア外来 167例
- 令和4年 緩和ケアチーム介入症例 242例 緩和ケア外来 119例
- 令和5年 緩和ケアチーム介入症例 254例 緩和ケア外来 128例
- 令和6年 緩和ケアチーム介入症例 217例 緩和ケア外来 104例
スタッフ
写真 | 職名 | 医師名 | 学会認定など |
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主任 部長 |
吉田 洋 (よしだ ひろし) |
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