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乳がんの可能性のある注意すべき症状は? |

乳房や腋の下のしこり、乳頭からの分泌物、乳房皮膚のひきつれやくぼみ、乳頭の陥没やただれ、 乳房の大きさの左右差などがあります。最も多いのは“乳房のしこり”です。 一方、“乳房の痛み”は乳がんとは関係がない場合がほとんどです。 |

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乳がん検診について教えてください。 |

現在日本では40歳以上の女性は自覚症状がなくても2年に1回は 乳がん検診(視触診とマンモグラフィ)を受けることを推奨しています。 当センターでは、乳がん検診で精密検査が必要とされた方を積極的に受け入れ、 乳がんの早期発見に努めています。 |

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乳がんの治療について教えてください。 |

手術・化学療法(分子標的薬治療も含む)・ホルモン療法・放射線療法が4本柱です。 それぞれの病状にあわせて最適な治療を行うことが重要です。それぞれの治療のメリット、 デメリットを説明させていただくとともに、患者様のライフスタイルや希望を充分考慮して 治療をすすめさせて頂きます。 |

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センチネルリンパ節生検について教えてください。 |

乳がん細胞が最初に流れ込むと考えられるリンパ節のことをセンチネルリンパ節といい、 センチネルリンパ節だけを切除してそこに転移がなければほかのリンパ節は切除しないという方法を センチネルリンパ節生検といいます。リンパ節郭清に伴う後遺症(腕のしびれやむくみ)を 防ぐための優れた方法として広まり、日本でも2010年4月に保険適応とされました。 当センターでは、手術の前日午後または当日の朝に乳頭の皮下に微量の放射線物質を注射しておき、 手術中には色素法も併用して軽量かつ指向性の優れた最新の放射性同位元素検出器を用いて、 最小限の傷で迅速かつ正確にセンチネルリンパ節生検を実施しています。 これにより、リンパ節郭清術後の後遺症に苦しむことが非常に少なくなっています。 |

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乳房再建術にはどのような手術がありますか?また、それぞれのメリット、デメリットを教えてください。 |

自家組織移植法(広背筋皮弁・腹直筋皮弁)とシリコンバッグ挿入法があります。 広背筋皮弁移植とは背中の筋肉と脂肪を、失った乳腺の代わりに移植する術式で 主に乳房部分切除(乳房温存術)の際に施行します。 日常生活の中で機能障害はほとんど生じませんが、ゴルフなどスポーツをされる方は少し筋力の低下を 自覚することがあるかもしれません。 腹直筋皮弁移植とはいわゆる腹筋のうち1本と下腹部の皮膚及び皮下脂肪を、失った乳腺の代わりに移植します。 腹筋を1本とっても日常生活に支障はありませんが、やはり腹筋の力が低下したり、 まれにヘルニアを生じる可能性があります。当センターではこれらの合併症を避けるために 筋肉を犠牲にしない腹直筋穿通枝皮弁移植という術式を主に選択していますが、 マイクロサージェリーという高度な手技を必要とするため、移植した脂肪組織が壊死する可能性があります。 シリコンバッグ移植は将来妊娠の可能性がある若い方やどうしても身体に傷をつけたくない方に使用します。 しかし、人の身体にとって異物となるので拒絶反応の可能性もあり、感染症の可能性が高くなります。 またシリコンバッグ移植は保険適応外となります。 |

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既に乳がん手術を終えている場合でも、乳房再建術を受けることはできますか? |

二期的乳房再建術といい可能です。ほとんどの場合は切除された乳房の皮膚が足らないので、 皮弁法(広背筋皮弁や腹直筋皮弁)もしくは、ティッシュエキスパンダー法にて再建します。 皮弁法の場合移植した組織の皮膚が露出するという欠点がありますが、 ティッシュエキスパンダー法は移植した皮膚が露出することはありません。 ただし、胸部の皮膚を拡張するため、手術回数が1回増えます。 |

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入院期間・費用はどれぐらい? |

乳がん手術だけなら約1週間から10日ぐらいで、乳房再建術も施行した場合は10日から2週間が目安です。 費用は患者さんの負担が3割とすれば、入院費・手術代も含めて乳がん手術だけなら約20万円で、 再建術も施行した場合は約40万円が目安です。 しかし、高額療養費制度等を利用されれば、さらに自己負担額は軽減されます。 |
